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Stories

Vol.82 高3 Mさん

和洋生それぞれの成長をお伝えするStories。第82回となる今回からリニューアルしてお届けします。高3のMさんからお話を伺いました。

Q.小さい頃はどんな子でしたか?
保育園や民間学童など大勢で過ごす時間が多く、外では協調性のある聞き分けの良い子だったそうです。ですが家では向こうっ気の強い子だったらしいので、両親から怒られてもふてくされてあまり言うことを聞きませんでした。
両親や祖母からは冗談半分で「小さい頃から外面は良かったね」なんて言われます。活発な方で、男女関係なくお友達と小学校の休み時間や放課後に色々な遊びをして楽しんでいました。あと、よく転んだり足を捻ったりして保健室に行っていたのを今でも覚えています。
年下の子の面倒見が良い方で、小さい子から好かれていたように思います。民間学童ではいつも年下の子の囲まれてしまい、自分のお友達と遊べなくて泣きながら母に訴えたこともあったそうです。

Q.中学受験を目指したのはどういう経緯がありましたか?
母からの薦めでした。
小学校5、6年生の頃の私は、何に対しても意欲がない感じで過ごしていて、母も心配していたと思います。中学受験でも自分の意志でというよりは両親と塾の先生の作ってくれた流れに乗った感じです。いとこも皆中学受験を経て私立に通っていたので、私も特に違和感はありませんでした。ただ受験勉強は大変で、塾で泣いていたこともあったそうです。

Q.和洋九段が志望校に入ったのはどういう経緯がありましたか?
小6の塾の夏期特訓の会場が和洋九段で1週間ほど通ったのですが、「キレイで広いな」「私立はやっぱりいいな」というのが第一印象でした。中学受験をすると最終的に決めたのは小6の10月だったので、なかなか他の学校見学も行けていなかった中で好印象だった和洋九段は、自宅からのアクセスも良く、海外経験の選択肢も多く、第一希望になりました。でも、私の背中を一番押したのは、実は和洋九段に体操部があることだったんです。

Q.中学入学後に楽しかったことは何ですか?
3年生で行った九州の修学旅行です。
私たちの代は新型コロナの影響で1、2年の学校行事がほとんど中止になってしまったので、学年全体で動ける行事はとても嬉しかったです。

私は飛行機嫌いですごく心配でしたが、「みんなで旅行!」のワクワク感が勝ちました。
ただ、学を修める旅行だったので思ったより課題が多く大変でした。中でも印象に残っているのはハウステンボスの英語ミッションフィールドです。グループを作り、ネイティブの方が1人付いてくださって皆でクイズを解きました。クイズがあまりにも早く終わってしまったので、ハウステンボスの中にある観覧車に友達と乗るなど色々なことができました。ハウステンボスのすぐ近くのホテルに泊まったのですが、部屋が綺麗で、ご飯もとても美味しくて、本当にいい思い出になりました。

Q.高校入学後に楽しかったことは何ですか?
高校生になった頃にはコロナの影響も落ち着き、普段通りの学校生活が送れたので、思い出もたくさんできました。
1番の思い出はオーストラリアの語学研修旅行です。母や塾の先生から「海外研修に行ってみたら?」とよく言われていて、自分としても学生のうちに海外を経験したいと思っていたので参加しました。
現地では姉妹校の学校に通ったり、動物園に行ったりハーバークルーズに参加したりなどオーストラリアの文化にたくさん触れることができました。私のホストファミリーの家には小さな子どもが2人いたので毎日とてもにぎやかで、子どもが好きな私にとってぴったりの環境でした。上の子はよく話しかけてくれて家のルールなども教えてくれたので、すぐに仲良くなることができました。一方で、下の子は恥ずかしがり屋だったのか話しかけてもあまり反応してくれず、打ち解けるのに1週間ほどかかり、とても大変だったのを覚えています。ちょうどオリンピックイヤーだったこともあり、テレビで一緒にオリンピックを観ました。子どもたちが日本を応援してくれて、とても嬉しかったです。
初めての海外で、英語にはあまり自信がなく不安もありましたが、2週目は環境にも慣れ、自分にできることがたくさん増えたと感じました。2週間で様々なことに挑戦し、自分の可能性を広げることができたと実感しています。

Q.入学後、自分が一番成長したと感じることはどんなところですか?
バレーボール部の部長になったことです。
5学年をまとめることは思った以上に大変な経験でした。和洋九段のバレー部では、勝利や技術向上だけでなく、バレーボールに楽しんで取り組むことや、部員同士がフラットな関係を築くことを大切にしています。このような環境を作るために、部長として力を尽くしました。しかし、練習には礼儀もケジメも必要です。いかに部員に嫌な気持にさせないように練習に対する姿勢を伝えるか、見せていくか、顧問の先生や先輩、同学年の部員、母にも相談し、自分でもたくさん考え、試行錯誤しました。
今でも「部長としてあるべき姿」の答えは見つかっていませんが、部員それぞれの思いや立場を尊重することが大切だと感じるようになったことが、私にとっての成長だと実感しています。

Q.在校生の後輩に向けたメッセージをお願いします。
まず当たり前に登校できて、お友達と顔を合わせて、授業が受けられることを幸運なことだと実感してほしいです。
高校3年生になって改めて実感してますが、和洋九段で過ごす6年間は長いように見えて本当にあっという間です。私たちはコロナでできないことも多かったので、何でも制限なくできる後輩たちがちょっと羨ましいです。
和洋九段での勉強は、テストだけでなく、提出物や授業に対する姿勢も大きく評価してもらえますし日々の積み重ねがとても大事です。勉強、部活動、それ以外の活動でも、和洋九段にはやりたいことに思いきり取り組める環境があると思うので、思う存分楽しい学校生活を送ってほしいです!

Q.和洋九段を目指している受験生に向けたメッセージをお願いします!
受験はそれまでの努力、積み重ねが大事だと思いますが、私は「ご縁」もあるのではないかと思います。私が小6の夏期特訓で偶然和洋九段を「いいな」と思ったように、ピンとくる学校ってあると思います。受験勉強は大変ですが、中学校で「これをやる」や「あれもできる」と入学した後の目的があればモチベーションアップに繋がると思います。
最後はピンときた「ご縁」を信じて、自信をもって入学試験に挑んでくれたらいいと思います!

【X先生からMさんについてのコメント】
明るく嫌みのない性格で、皆をまとめる力があるため、友人からの信頼が厚いです。学習面でも飛躍的な成長を遂げた一方、クラブ活動においても、部長としてのプレッシャーを感じながら、チームの雰囲気作りやプレイ向上への意欲を見せ、精神面、技術面で大きく成長しました。本校を代表する、文武両道を体現している生徒の1人です。

Vo.81 中1 Iさん