Stories

和洋生それぞれの成長をお伝えするStories。第84回となる今回は、高1のNさんからお話を伺いました。
Q.小さい頃はどんな子でしたか?
活発で好奇心旺盛なタイプでした。私は2歳~5歳までタイの幼稚園に行っていました。そこでは、裸足で園庭を走り回ったり、遊びで友だちとアリを食べたり木を登ったりしていて、まさに「今」を生きている感じでした。
あと、できないことはできるようになるまでチャレンジしていました。小学校に入学する時に日本に戻ってきて、1年生~6年生まで通っていた児童館では、勉強の時間もあったんですけど、わからないままにしておくとずっとそのことを考えてしまうので、わかるまでやっていました。
Q.中学受験を目指したのはどういう経緯がありましたか?
ずっと習っていた公文の先生から小5の時に「私立中学に通うというのはどう?」と言われたのがきっかけです。タイにいた頃何年か習っていた空手を再開したいと思っていたので、私立中学に行けば空手部に入れるかなと思って考え始めました。
Q.和洋九段が志望校に入ったのはどういう経緯がありましたか?
まずは空手部があることが第一条件でした。2つの学校が候補にあがって、一つは共学、もう一つが女子校である和洋九段でした。両方の説明会に参加して学校見学をした時、言葉で表すのは難しいんですけど、和洋九段の校舎や先生たち、生徒の皆さんの雰囲気が穏やかで自分に合っているなと感じました。
あとは女子校であることも母からのアドバイスで決め手になりました。男女で役割分担されることがなく、自分自身で成し遂げられることが多くあるのではないかと思ったからです。実際に文化祭では重いパネルを運ぶのは女子にとって大変で、男子がいたら任せてしまうのではないかと思います。でも、女子校では全部自分たちでやるしかないので、「皆でやりきる」ということができています。
Q.中学入学後に楽しかったことは何ですか?
日常、特に友だちとの会話が一番楽しかったです。小学校の頃の私は、休み時間に手打ち野球をするのが好きで、男子の中に混じって過ごしていました。その分、女子と遊んだり会話をすることはほとんどなくて、入学前はうまくやっていけるか不安もありました。
小学校の時は苦手だった「きちんと決めないとダメ」「適当なのはダメ」という女子っぽさがここの友だちにはなくて、話が飛んでもきっちりしていなくてもOKという子がいて、話が合います。
Q.高校入学後に楽しかったことは何ですか?
5月に行った長野研修旅行です。普段の日常では味わえない暮らしや自然を感じられたことが楽しかったです。民泊でお世話になった方から、「戦後すぐの頃は、中学を卒業すると高校には通わずに働く人が多かった」という話を聞いて、自分たちとは全然違うなと思ったし、リンゴの摘花を手伝って、私たちは2日だけだけど、リンゴを育てている方は毎日こういう作業を繰り返しているんだなと思って、売られているものそれぞれが色々な人が苦労する中で作られているんだなと感じました。
Q.入学後、自分が一番成長したと感じることはどんなところですか?
自分以外の周りの人に関心を持って接することができるようになったことです。
小学校の時は、「自分は自分。自分が思ったままをすれば良い」と思って過ごしていました。中学に入って、周りの人や先生をよく観察してみると、こういう人だったのかと気づくことが多くて、今までしてこなかったことがもったいなかったなと感じるようになりました。
Q.在校生の後輩に向けたメッセージを
そんな偉そうなことは言えないですが、私の中学3年間は本当にあっという間でした。誰でもそうですが、「今が1番若い!」ので、悔いのないように、「これをやってみたいな」思ったら、すぐに挑戦してみることが大切だと思います。
私自身、中3から空手の道場にも通うようになったんですけど、それまでもやろうと思いながらなかなか決められなくて時間が過ぎていってしまったので、もっと早く習い始めていたら今以上に上達できていただろうなと思います。
Q.和洋九段を目指している受験生に向けたメッセージをお願いします。
東京の女子校で空手道部があるのはほんのわずかで、その一つが和洋九段です!上下関係も厳しくなくて楽しい部活なので、ぜひ入部してください!
空手はチーム戦ではないので、練習の時は個として強くなるために自分と向き合って過ごすことができます。同時に、教え合ったりアドバイスしたりする時には互いに強くなろうという意識で取り組んでいる部員が多いので、部員同士向き合うこともできて他のことも見えるようになります。
【X先生からNさんについてのコメント】
Nさんは、いつも前向きで周囲に元気を与えてくれる存在です。新しいことにも積極的に取り組み、クラスでは自然と人を惹きつけるムードメーカーとして活躍しています。責任感も強く、体育委員として行事に向けて仲間をまとめる姿には頼もしさが感じられます。
学習面でも粘り強く取り組み、特に理系科目では主体的に課題を見つけて解決しようとする姿勢が光ります。クラブ活動では先輩としての責任を果たし、周囲に良い影響を与える姿はとても印象的です。