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Stories

Vol.86 中2 Rさん

和洋生それぞれの成長をお伝えするStories。第86回となる今回は、中2のRさんからお話を伺いました。

Q.小さい頃はどんな子でしたか? 
少し冷静で、空気が読めて諦めが早く、人の面倒を見るのが好きだったと母が言っていました。私には兄と姉がいるのですが、2人が仲良くて会話についていけず寂しくて、最初の方は無理に間に入ろうとしていました。ですが、2人の会話に入ることもついていくことも難しいと感じたのか、無理に2人に固執することを諦めて、自分が楽しいと思えることや興味があるものを探していたそうです。そのせいか話すことよりも遊ぶことの方が好きで、一人で人形遊びや工作をしたり、絵を描いたりしていました。また、幼稚園では、友達とジャングルジムなどの外遊びをする活発な面もありました。

Q.中学受験を目指したのはどういう経緯がありましたか?
兄も姉もしていたからという理由もありますが、私はもともと勉強することがあまり好きではなくて、小学校の時には自主的に勉強することなどは絶対にありませんでした。私立なら周りの人が自主的に勉強していて、私も影響されて自主的に勉強すると母が思ったからです。そして、公立の中学校では高校受験の内容を重点的にやりますが、中高一貫なので大学受験だけに集中できると母が考え、受験することを選びました。

Q.和洋九段が志望校に入ったのはどういう経緯がありましたか?
私は年中から小学4年生の6年間水泳を習っていていました。そして、挑戦も大事だけど自分の得意なものを極めたいと思い、プールと水泳部がある学校に行こうと最初から考えていました。他にも、家から行きやすくかったり、学校の中がとても綺麗だったり、前校長先生の中込先生のお話を伺い、生徒個人個人を大切にしてくれると感じたのも理由の一つです。このようなこと全てを含めて私は和洋九段がいいと思い、決めました。

Q.中学入学後に楽しかったことは何ですか?
文化祭です。小学校では文化祭に似た行事はありましたが、委員の保護者の方が準備をしてくれて、私たち子供は遊ぶだけでした。ですが、文化祭は自分たちで一から作り上げていきます。最初は何をするかも決めることでさえなかなかできずにいましたが、徐々に話し合いをしていき、コンセプトが決まりました。
クラスの他にも部活があります。私は水泳部に入っていますが、水泳部では文化祭でシンクロとリレーをやりました。シンクロは先輩方からダンスを教わってプールサイドで踊ったり、水の中でメガホンを使い水を高く上げたり、2人1組でジャンプやキープといった技を披露します。私はジャンプやキープの練習が1番大変でした。ジャンプやキープとは2人のうちどちらかがもう1人の肩に乗ります。ジャンプは上の人が上に飛び、キープはこの状態を10秒ぐらい保たないといけません。とても大変でしたが、先輩とも距離が縮まりとてもよかったです。

Q.入学後、自分が一番成長したと感じることはどんなところですか?

自分とは違う意見を素直に取り入れられるようになったと思います。
小学生の頃は、学校での討論会など意見を述べ合うものは、自分のことばかりを考えてしまったり、相手の話をあまり聞いていなかったりしました。
ですが、中学校に入ってから行ったディベートでは、変化を感じることができました。
「部活はあった方がいいか」というテーマで行ったのですが、私は否定側、つまり部活動に反対ということです。最初の方は勝ち目がないと思いました。私は部活に入っていた方がメリットが多いと考えていたからです。ですが、同じく否定側の子たちが色々な案を出してくれました。
実際に、みんなで考えてもデメリットよりもメリットの方が断然多かったですし、私はあまりデメリットが思いつきませんでした。ですが、友達の話を聞いているうちに「部活動に反対」という意見にも納得できるようになりました。
それからは、自分と逆の考え方についても少しづつ考えるようになりました。今は、すぐに納得できなくても、人の考えを受け入れられるように心がけています。

Q.在校生の後輩に向けたメッセージをお願いします。

私もまだ和洋に来て2年ですが、時間が経つのはあっという間なので悔いが残らないようにした方がいいと思います。なぜなら、中学校に入学してまだ2年しか経っていないと思われるかもしれませんが、もう中学校の半分の時間が過ぎてしまっています。このまま過ごしていると中学校を卒業するのもすぐだと思いました。中学生、高校生といった時間は今しか楽しめない特別な時間だと改めて感じていますしその分、悔いの残らないよう大切にした方がいいと思います。

Q.和洋九段を目指している受験生に向けたメッセージをお願いします。

受験をすることは大変で、ストレスが溜まって辛いかもしれませんが、その先には頑張った証があると思います。それに、中学校は色々な行事があったり、部活動では先輩や友達とも距離が縮まったりして、とても楽しいです。辛いことを乗り越えた先には、小学校の時とは別の楽しいことが待っています。今までの自分を信じて、最後まで頑張ってください。

【X先生からRさんについてのコメント】

Rさんは、落ち着いた声で周囲をまとめ、時に鋭い意見で問題解決の道を示す力を持っています。責任感があり、気づいたことを積極的に報告する姿勢は頼もしいです。部活動においてもコツコツ努力を重ね、後輩に優しく指導する面倒見の良さがあります。芯の強さと人懐っこい明るさを兼ね備えた、今後の活躍が楽しみな生徒です。

Vol.85 中3 Mさん