和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.41

更新情報

2022/07/31 更新しました。

Vol.41 高2 Kさん

-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStories。今回は第41回です。高2のKさんにお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では、インタビューに入っていきましょう。Kさんは小学校の頃、どんな子でしたか?

比較的静かな方で、昼休みに皆が外で遊んでいる時も教室で絵を描いたり本を読んだりしていました。外で遊ぶのが苦手な上に嫌いだったので…。

-どんな絵を描いていたんですか?

小3くらいから服のデザイン画を描いていました。友だち同士で案を出し合って、どれが一番かわいいか話し合っていました。

-小3から洋服のデザイン画ですか。すごいですね!お友だちも昼休みに一緒に描いていたんですか?

いえ。その子たちは普段外で遊んでいて、雨の日には一緒に描いていました。
小5くらいからは友だちと一緒にいる方が楽しいかな、と思うようになって外には行きましたけど、ほぼ日光浴をしていました。

-なるほど(笑)。
-本も読んでいたとのことですが、どんな本を読んでいたんですか?

学校の図書館で借りた「怪談レストラン」というシリーズをよく読んでいました。

-覚えている話はありますか?
人形にされてしまう話が印象に残っています。話の影響を受けやすいのに怖い話を読みまくって、夜トイレに行けなかったり、路地裏を一人で通れなかったりしていました。

-それでもついつい読んでしまう…、その気持ちわかります!
-他に小学校の頃の思い出はありますか?

小学5年から6年にかけてよく児童館のお祭りのボランティアに行っていました!夏祭りだったり、ハロウィンパーティーだったりお汁粉を食べるイベントがあったのですが、そのスタッフとして工作のコーナーやスーパーボールすくいなどの手伝いをしていました。そこの児童館は福祉会館と隣接していて、小学生だけでなくお年寄りの方々とも交流出来て楽しかったです。イベント終了後には福祉会館に集まってお菓子やホットスナックを食べるお疲れ様パーティーもしてました。

-スタッフとして関わることになったのはどういう経緯があったんですか?

児童館自体は本やボードゲームが沢山あったり、ピアノなどもあって室内で体を動かさずに友達と遊べるのでよく通っていました。その児童館には毎月、イベントなどのスケジュールが書いてあるチラシが設置されてて、夏休み辺りにそこにお祭りのスタッフ募集と書いてあったのがきっかけです。
その頃お祭りが本当に大好きで、よく地域のお祭りにも参加していたからというのもありますけど、それ以上にスタッフという役職がとてもかっこいいものだと感じられて、その憧れがスタッフとして関わる大きな理由となりました。
普段は人見知りであまり他人と話せなかったんですけど、憧れていたスタッフだからなのかそのボランティアではお祭りに参加してくれた方に沢山話しかけることができて、今思えばその頃から自主性を持つようになってきたと思います。

-そうなんですね。年齢の違う方々と交流するのは貴重な経験でしたね。
-そんな生活を送っていたKさんが中学受験をすることになったのはなぜでしょう?

和洋は母の母校だったので、地元の公立中学に行くか、和洋に行くかの2択で迷っていました。友人もいるので、小5の冬くらいまでは地元の中学校に行こうとしていたのですが、当時仲がよかった子2人が和洋を目指すことになって、和洋に気持ちが傾いていきました。中学受験を決める前から、和洋の文化祭には来たことがあって、輝いているお姉さんが一杯いるな、と感じていましたし。結局そのうちの1人は別の学校に進むことになったので、和洋に入学したのは私含めて2人で、その子とは今でも仲よしです。

-そうなんですね。
-お母様とも仲が良いのですか?

はい、とても仲良しです。ショッピングに行ったり舞台を見に行ったり、お友だちみたいに遊びにいきます。

-舞台を見に行くこともあるんですね。

はい、この間は360度回転する劇場で「ウエストサイドストーリー」を見ました。劇場にも色々とあって、座席の座り心地だったり、劇場全体の形だったり特徴があります。この劇場は2階からが見やすいとか…。あと、最近は2.5次元舞台というのにハマっています。

-2.5次元舞台とは何ですか?

アニメ作品を舞台俳優さんが演じるというものです。最近の有名どころでは「鬼滅の刃」を見に行きました。

-その作品は有名ですね。どんなものか興味深いです。
-では、次に入学後のお話をうかがっていきたいと思います。中学の時のことで、思い出に残っていることは何ですか?

中1の夏にはじめて合宿に行ったことが思い出です。私は中1から管弦楽部に入っていて、学校で活動している時は「練習は夕方まで」というイメージだったんですけど、合宿中はご飯を食べた後も練習できました。フルートなどの小さい楽器だったら家に持って帰って夜に練習もしやすいと思うんですけど、私が担当しているのはチューバという比較的大きな楽器で持ち帰ることが難しいので、合宿で夜も練習できるのがとても嬉しかったです。朝、ラジオ体操して朝ご飯を食べて9時に練習開始。昼ご飯を食べてまた練習、夜ご飯を食べて夜も練習…という感じでした。部屋は先輩と一緒で、くじ引きで部屋が決まるんですけど、色々な話を聞けて、それも楽しかったです。

-楽しい思い出ですね。コロナが落ち着いて、また合宿ができるようになるといいですね。
-ところで、なぜ管弦楽部に入ってチューバを担当することになったんですか?

私の母も和洋の吹奏楽部出身で、今は管弦楽部になっていますけどはじめから入ろうと思っていました。元々はトロンボーンとかサックスがかっこいいな、と思っていたんですけど、とりあえず色々吹いてみてね、ということで先輩の前でホルンを吹いた時、先輩が「チューバの音がするよね」と言ってくださって、多分低い音が出ていたからだと思うんですけど、それをきっかけにチューバが自分に合っているのかな、と思うようになりました。

-チューバを4年以上やってきて、いかがですか?

チューバはメロディラインを吹くことは少ないですけど、演奏している音楽全体を低い音で支えている感じがして、チューバをしていてよかったなと思います。

-コロナ禍での活動なので、大変なことも多いでしょうね。

そうですね。4月の終わりに高3の先輩方が引退するということで、久々に対面で発表会がありました。それまでは長く動画での発表が続いていたので、久々に極度の緊張の中で演奏しました。

-緊張の中での演奏はいかがでしたか?

音は外しちゃったんですけど、動画で撮るよりずっと楽しいな、と思いました。

-本番の気持ちはどんな感じなんですか?

緊張とワクワクですね。コロナの影響で、普段の練習でもなかなか皆で集まって合わせの練習ができなかったので、皆の音が合わさって1つの音楽になって、繋がりを感じられてとても楽しかったです。

-聴く人の心にも届いたでしょうね。
-高校に入ってからの生活はいかがですか?

学校に来ていたものの、コロナ禍で思い出に残るようなことはほとんどできませんでした。昨年の11月に研修旅行で長野県の飯綱・芋井に行ったのが、中1の5月以来の旅行でした。

-そういえばそうですね。久々の旅行はいかがでしたか?

とにかく地域の方々にいっぱいお世話になったなと思います。たくさん食べさせていただきました!

-皆さんの時はちょうど収穫の時期でしたからね。何をいただいたんですか?

私はりんご農園を経営されている方の家にお世話になったので、半分以上はりんごでした(笑)。りんごジャムをお土産にいただいて、家に帰ってからパンに塗って食べたんですけど、こんなに甘いものがあるの?というくらいおいしかったです!

-とれたてのりんごはいかがでしたか?

その農園では何種類かのりんごを育てていて、食べ比べをさせてもらいました。それまではりんごの味に違いがあるなんて考えたことがなかったんですけど、みずみずしさとか甘さとかの違いが感じられて、種類によってこんなに変わるんだと思いました。

-一番印象的なのは何でしたか?

「しなのゴールド」が砂糖みたいに甘くて、一番印象に残っています。

-しなのゴールド、おいしいですよね!私も好きです。
-さて、Kさんは今年度の文化祭実行委員長ですけど、ここ2年はオンラインでしたよね。今年度はどのようなプランなのですか?

コロナ前の文化祭をリスペクトしつつ、私たちなりの文化祭を作っていきたいと考えています。今年はできるだけ対面の形でできるように準備をしていて、コロナの影響を考えながら、どこまでお客様を入れるか考えているところです。文化祭実行委員の間でもどんな文化祭にしたいか色々と話を進めています。今年のテーマは「和衷協同」というもので、「協力して一つのものを創り上げる」という今とても大切なことを表しています。「和衷」は「心の底からなごみ、やわらぐこと」という意味が込められていて、コロナ禍では色々な場面でピリピリしがちだと思うので、文化祭を通して和洋生にも来てくださったお客様にも和んでほしいな、という思いがあります。

-まさに「和やかに洋らけき」の精神ですね。
-Kさんは学校外でも活動されていますが、そちらはいかがですか?

私が今関わっているのは、「Everyone Creater」という活動で、高校生が中心になって、小学生の思考力を高めるワークショップを行っています。かえつ有明の生徒の皆さんと一緒に行っていて、小学生が回を重ねるごとに言語化がうまくなっていくのを実感しています。はじめのうちはサポートが必要で、「どう思う?」と聞かないと答えられなかったのが、今は自ら発言できるようになってきました。小学生と高校生では価値観も違いますし、親子対話の時はもっとその差は大きくて、自分の価値観をお互いどのように共有していくかという部分に成長のカギがあるのかな、と思います。

-今まで色々と体験してきて、変化、成長した部分はありますか?

自分の価値観を伝えることはできても、他者を受け入れるというのはとても難しくて、育ってきた環境が違えば人の価値観はそれぞれですし…。でも、自分だけではなくて人のことも考えられるようになりたいな、と考えています。

-元々は前に立つタイプではなかったかと思いますが、どのような過程で変化していったのでしょう?

ちょっとしたことでリーダーを任されることがあって、その時に自分だけじゃダメだな、と気づいたのがきっかけだったと思います。小学生の時はそういのが苦手で、立候補なんてとてもできなかったんですけど、中学でそういうチャンスに恵まれて、とにかくやってみようという気持ちが芽生えて、今に繋がっていると思います。皆と仲よくしていくにはどうしたらいいかを考えていく中で「他者を受け入れることの大切さ」に気づけました。

-これからもどんどん成長していきそうですね。楽しみにしています。
-では最後に、後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします!

まず、後輩に向けて。物事に縛られないで、自由にできるのが一番です。サイエンスコースで理数探究という授業があって、自分で決めたテーマに沿って研究しているんですけど、私は音楽が好き、ディズニーも好き、ということで音楽について調べることにしました。ディズニーの音楽を数値化してどのような傾向が見られるのか研究しています。難しいことを考えすぎると楽しくないですし、やりたくないな、と思うことでも視点を変えるとおもしろさが出てきます。自分の興味があることにどう繋げていくか考えていくと楽しくなると思います。
受験生に向けては、できそうなところから始めるのが良いと思います。無理して難しいことを行うのではなく、まずは自分のできるところから始めて、だんだんと広げていくのがベストだと思います。頑張ってください。

-チャレンジする中で築き上げた「大切なこと」が後輩たちにも伝わっていることでしょう。文化祭、楽しみにしていますね。本日はありがとうございました!

【X先生からKさんについてのコメント】
Kさんは勉強、部活動、委員会活動…、あらゆることに誠実に取り組んでいます。また、計画性もあり、細かなことに気が配れる生徒です。舞台鑑賞という趣味を活かし、イベントの企画なども率先して行ってくれています。チャレンジ精神旺盛で友人も多く、頼れる存在です。

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