和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.27

更新情報

2022/01/10 更新しました。

Vol.27 中2 Sさん

-生徒の皆さんの成長をインタビュー形式でたどっていくStoriesの第27回。今回は中2のSさんです。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-最初に和洋に入学する前のことを聞いていきたいと思いますが、小学校の頃のことで印象に残っていることはありますか?

私の通っていた小学校では、美術作品を作って展示する展覧会と劇を発表する学芸会、演奏を発表する音楽会を順に行っていました。その中でも印象に残っているのが音楽会で、クラス全員で色々な楽器を分担して、6年生の時には「情熱大陸」を演奏しました。クラスの人数が40人くらいと大人数だったんですけど、私はホイッスルとバスマスターを担当していて、だんだんと完成度が高まっていくのが楽しかったです。あと、4年生の時には教室で迷路を作ったんですけど、段ボールがたくさん必要で、通学路にあったドラッグストアにお願いして段ボールをもらってきて作りました。

-小学校でも色々な体験をしてきたんですね。
-では次に、中学受験のことを聞いていきたいと思います。どのような経緯で受験をすることになったんですか?

姉が私立中学に通っていて、姉と同じような生活をしたいな、というのが理由です。一杯友だちがいて、うらやましいなと思っていました。

-そうなんですね。勉強していた頃の自分に声をかけるとしたら、どんなことを言いたいですか?

「もっと勉強しておいた方がいいよ」と伝えたいです。

-小4の頃の自分が勉強し始めるために必要なことって何だったんでしょう?勉強に前向きに取り組めるようになった今の自分から見てどんなことが必要だったと感じますか?

わからないことをそのままにしておかない、ということだと思います。わからないことはやりたくなくなっちゃいますし、次頑張ればいいや、とそのままにしてしまうので…。

-確かにわからないものは後回しにしがちですよね。
-では、受験をする中で和洋九段が候補に挙がったのはどういう流れからだったんですか?

私のおばが和洋九段の出身だったんです。いい学校だし、先生も良い方が多いよ、と勧めてくれました。おばは在校時ダンス部の部長をしていて、今はフラダンスの講師をしています。ダンス部での経験も今の職業に影響しているのかな、と思います。

-おばさまも中高時代の経験がきっかけになって将来に繋がっていったんですね。
-和洋を訪問した時のことで覚えていることはありますか?

文化祭で制服の試着をさせてもらって、チェキで写真を撮ってもらったのが思い出です。今でもその写真は取ってあります。家庭部から受験生がクッキーをもらえるという企画もあって、入学後は必ず家庭部に入ろう!と思っていました。

-入学前から部活を決めていたんですね。他に覚えていることはありますか?

両方とも入学した後と関係あることなんですけど、文化祭の時、開店前から並んだアイスクリーム屋のクラス担任が、私の中1の時の担任の先生だったり、授業体験会を担当してくれた理科の先生が今年の担任の先生だったり、色々あります。白衣を着ていたり、赤いワイヤレスマウスを使っていたのですぐに気づきました(笑)。

-よく覚えていましたね。ご縁があるんですね。
-入試当日のことは覚えていますか?

はい。講堂の入口から入った時に先輩達が笑顔で出迎えてくれたのを覚えています。受験教室に行くまでに高校生の先輩が受験科目を聞いてくれて、とても優しくしてくれました。すごく緊張していたんですけど、優しく声をかけてくれたので、少し安心できました。

-コロナの混乱が起こる前で在校生もお手伝いをしてくれていた時ですね。懐かしいです。
-では、入学後のことを聞いていきましょう。入学は新型コロナウイルスの混乱の中でのスタートでしたが、どのような思い出がありますか?

4月からZoomの授業が始まりましたけど、すごく楽しかったです。HRで家の中にあるものを探して紹介したり、1対1でブレイクアウトルームに分かれておしゃべりしたり、そういう機会が何回もあったので、対面で学校が始まってからも普通に話せる関係になりました。

-そうなんですね。おもしろい企画がたくさんあったんですね。

Zoomでランチ会もしました。皆でお昼休みに繋がって一緒にお昼ご飯を食べました。私もそうだったんですけど、オムライスを食べる人が多かったです。私は前日に自分で作ったチョコブラウニーも食べました。

-お菓子作りをするんですね。結構作るんですか?

はい。母に習いながら作っています。親子でお菓子作りが大好きで、この間は材料が卵と砂糖だけのケーキを作りました。白身を混ぜてメレンゲにするのがすごく大変だったんですけど、おいしかったです!

-自分で作ったものだとなおさらでしょうね。他にレパートリーはあるんですか?

はい。バレンタインの時はチョコバーを作ったり、ブルーベリーアイスを作ったりします。あとはブラウニーですね。

-なるほど。これからも増えていきそうですね。
-お菓子作りの魅力ってどんなところにあるんですか?

自分で作ったという達成感がありますし、それを自分で食べて2回喜びが味わえます。メレンゲを作る時も初めはドロドロだったものが泡立ってきたり、オーブンに入れた後にだんだんできあがってきたり、工程が見えるところが楽しいな、と思います。

-なるほど。そういうところがおもしろいんですね。
-では、再び学校のことを聞いていきましょう。中1の頃の思い出はどんなことがありますか?

オンラインになってしまいましたけど、文化祭が思い出です。体育祭がなくなってしまったので、和洋に入って初めての大きな行事でした。私は副責任者をやっていたんですけど、動画を作るための撮影だったり編集だったり、皆に協力してもらいながら作っていきました。

-やってみての感想はいかがでしたか?

作れちゃうんだな、という感じです。タブレットを使って作ったんですけど、使うアプリによって使い勝手が全く違って、去年は制限がある中で工夫しながら作りました。その経験があった分、今年は友だちと使いやすいアプリを紹介しあって、昨年よりスムーズに編集することができました。

-小学校の頃とはずいぶん違うんでしょうね。

はい。タブレットを使うのもそうなんですけど、一番感じているのは自分の意見を言いやすくなった、ということです。PBLで自分の意見を言った上でみんなの意見も聞けて、そういう考えもあるんだ、と別の考えがあることに気づけるのが楽しいです。間違いがないので、ちょっと違ったとしても気にならなくなって、自分から発信できるようになりました。
小学生の時は手を挙げて自分の意見を言うのはすごく勇気がいることで、「もし間違っていたら…」と常に思っていました。和洋で今やっているPBLでは、全否定されなくて、自分で考えて意見を作ってから発表できるので、安心できます。

-PBLの魅力はどんなところにあるんでしょう?

自分の意見を受け入れてもらえるところと他のみんなの意見を聞けることだと思います。皆の意見を取り入れて発展させることができますし、発表をほめられることが自信になって「次も発表してみようかな」という気持ちになれます。

-そうなんですね。それが繰り返されていくうちに意見の出し方や考えの幅が広がりそうですね。
-中2でも文化祭はオンラインになりましたけど、今年はどんなことをしたんですか?

今年はグループごとにダンスを踊ってそれを編集しました。皆で踊るのも考えたんですけど、短い曲でいくつもある方が飽きずに見られそうだし、仲間と好きな曲で自由にやる方が時間も合わせやすくてやりやすい、ということになりました。少人数だと個別で色々と確認できるし、全員で「これを覚えてきて!」という強制力もなくなると思いました。

-確かに一般的にはクラスで一つのものを、と考えがちですけど、とても効率的になりそうですね。自由で楽しい感じも出そうですし、見ている人が飽きないための工夫もされているというのがすごいと思います。
-文化祭以外で楽しかったことはありますか?

学級委員が企画して、中1・中2合同のレクでドッジボールをやりました。音楽をかけながら行って、曲が止まったら全員一度止まるルールにしたんです。私は運営側だったので審判をしていたんですけど、好きな曲が流れるとみんな盛り上がってとても楽しめました。

-おもしろいルールですね。曲が止まると皆が一斉に止まるというのは初めて聞きました。
-中1と合同でやってみていかがでしたか?

中1とはフロアが一つ違うだけなのに、部活動以外で関わりを持つことがあまりなくて、距離感を感じていました。でも、今回はチーム自体も中1と中2を混ぜたので少し話しやすくなったと思います。部活動だとどうしても上下を感じてしまいますけど、そうでない関係で知り合いになれたのが良かったと思います。

-そうですね。学年をまたいでたくさんの知り合いができることで、より助け合える形が生まれそうですね。
-ここまで色々とお話をうかがってきましたが、和洋に入って一番成長したな、と感じられるのはどういう部分ですか?

発言力だと思います。自分から何かを言えるようになったのは自分にとって大きな成長だし、小学校時代にはなかったものだと思います。

-安心感の中で自信をもって発言できるようになったということですね。素晴らしいと思います。
-今後の和洋生活の中で「これを実現したい!」という野望はありますか?

文化祭にお客様が入って、家庭部でお菓子を作ってふるまえるようになるといいな、と思っています。

-確かに現時点では遠く感じる「野望」ですね。実現できることを願っています。
-では最後に、後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。

後輩に向けては、「なんで勉強しなきゃいけないのかな」と思うこともあると思うんですけど、今やっている基礎的なことがわからないと応用もわからなくなってしまうので、しっかりしておくとよいよ、と伝えたいです。苦労している子も多いので…。特に、中1の時に「基礎英語」を聞いていたんですけど、そのおかげで耳が慣れてためになっているのでお勧めです。
受験生には、高望みせず、自分に合った学校を目指すのがいいよ、と伝えたいです。偏差値で選ぶのではなく、自分が「中学に入ってやりたいな」と思えるものがある学校を選ぶのが一番良いと思います。

-和洋での生活を満喫している様子がよくわかるエピソードをたくさん聞くことができました。ありがとうございました!

【X先生からのSさんについてのコメント】
常に先のことを考えて準備を怠らない、こちらが頑張り過ぎではないかと心配になる程の努力家です。

俯瞰して全体を把握する能力に長け、何をすべきか適切に判断して行動に移せる頼もしさも持っています。与えられたことをこなすばかりでなく、何事にも積極的にチャレンジする姿勢が素晴らしいと思います。
学習面でも行事面でも、学年を引っ張るリーダー的存在として今後も期待しています。

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