和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.30

更新情報

2022/02/10 更新しました。

Vol.30 高1 Mさん

-生徒の成長をインタビュー形式でお伝えするStories。今回で区切りとなる第30回目になります。高1のMさんにお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-早速ですが、Mさんは小学校時代どんな子だったですか。

明るくて元気な子だったと思います。声が大きいと言われていて、6年生を送る会では2年生から毎年、6年生との思い出を順々に発表していく「呼びかけ」の係をしていました。

-そういうの、ありましたね。声が大きいのは小さい頃からだったんですか?

いえ、小1の時にも呼びかけの係に立候補したんですけどやりたい人がたくさんいて、オーディションをして落ちてしまったんです。自分は声が小さかったから落ちたのかなと思って、それ以来声を大きくしようと心がけていました。

-そうなんですね。2年生以降、どんなセリフを言ったか覚えていますか?

う~ん…覚えてないです(笑)。ただ、6年生になった時に言った言葉は覚えています。たしか「かけ算は難しかったけど、一生懸命覚えました」というようなことを言ったと思います。

-6年間の思い出を順に発表していくんですね。
-他に何か印象に残っていることはありますか?

ピアノとか体操とか書道とか、習いごとをしていました。

-その中で一番頑張っていたのは何ですか?

一番熱心に取り組んでいたのは書道です。普段は週2回だったんですけど、小学校の書道大会のためにお正月も2日から通っていました。

-書道に関して思い出はありますか?

小3の時に小学校の書道大会で「秀作」という上の方の賞をもらったことがあります。あとは、賞は取れなかったけど頑張っていたから、ということで小5の時に先生から筆をもらったことがあって、それを大切に使っていました。

-和洋でも書道部に入っていますよね?そちらはどうですか?

はい。週2回活動をしていますが、とてもわかりやすいです。コーチが指導してくださるんですけど、1画ずつ分けて丁寧に教えてくれます。

-和洋で書道を習っている中で成長できたことはありますか?

クラブで硬筆をしているというわけではないのですが、普段も書道の描き方が元になっていって、自画自賛になってしまうんですけど、ちょっと字がうまくなったかなと思います。

-成果も出ていてすばらしいですね。賞は何かもらえましたか?

はい。日枝神社の奉納書初展で「氏子崇敬会長賞」という賞をいただきました。大きな賞をいただけて自信にもなりましたし、「続けていて良かったな」と思いました。

-書道部は色々なところで表彰されていますよね。部に入って良かったと感じることはありますか?

今は部員数が少ないので、コーチからマンツーマンで教えてもらえる時間が長いです。上下関係もありませんし、顧問の先生達とも楽しく話すことができます。ただ、後輩にもっと部活に入ってもらいたいです!

-部に入るとこんないいことがあるよ、ということはありますか?

字が上手になりますし、賞が取って達成感を得ることもできます。今まで体験したことがなくても上達できるので、初心者にもぜひ入部してもらいたいです。

-これを見た新入生や在校生が興味を持ってくれるといいですね。
-では次に、中学受験のことを聞いていきたいと思います。なぜ中学受験をしようと決めたんですか?

小3の終わり頃に「中学受験してみない?」と母に言われたのがきっかけです。高校受験をしなくてすむというのが一番の魅力でした。中学になると部活動が始まったり学校での勉強も大変になる上に、高校受験用の塾にも行かなきゃいけないというのが大変そうだな、と感じていました。中高一貫に入ればそれをしなくてすむというのが一番のポイントでした。

-確かに高校受験がないと中学のうちに色々と経験できますよね。とはいえ、中学受験のための勉強は大変だったのではないですか?

確かに大変でした。小6の時は週に4回塾がありました。入試直前までは書道も続けていたので毎日何かに通っている状態でした。

-それは忙しかったでしょうね。
-ところで、和洋九段が志望校に入ったのはなぜですか?

母が勧めてくれました。

-そうなんですね。実際に学校に来てみてどうでしたか?

校長先生のお話を聞いて、すごく優しそうだな、と感じました。個別にお話をした時も「諦めないで最後まで頑張ってください」と声をかけてくださいました。

-優しい言葉をかけてもらって勇気が出たでしょうね。
-他に覚えていることはありますか?

校舎案内をしてくれた先生が今年から学年主任だったり、入試対策勉強会で算数を担当してくれた先生が今年から担任だったり、その頃はわからなかったけど、色々と縁を感じます。

-すごい偶然ですね。
-では話を入学後に移していきたいと思います。中学の頃の思い出は何がありますか?

入学後すぐに行ったブリティッシュヒルズが思い出です。まだ仲の良い人が多くない中で行きましたけど、当時は食事がビュッフェ形式で、1人1人並んで取る形でした。並んでいる時に暇だったので、隣にいた他のクラスのしゃべったことがない子に話しかけました。お互いに自己紹介をして、ちょっと世間話をした程度だったんですけど、それから色々と話すようになって今でも仲良しです。

-他のクラスの子とも話すことがあったんですか?

私はクラブが終わった後にスタディステーションを使うことが多くて、その子もよく使っていたので一緒に帰っているうちに仲良しになりました。クラスが違ったのでそれぞれのクラスのこととか授業のこととか、たわいない話で盛り上がりました。今は共通の好きなアイドルの話で盛り上がります!

-一つのきっかけで繋がりができて、今でも仲良しなんですか。素敵な関係ですね。
-スタディステーションはよく使うんですか?

最近は部活が終わる時間とスタディステーションが終わる時間が同じなのであまり使えていないんですけど、前は部活が終わってから○時までは勉強していこう!と時間を決めて課題をやったり復習をしたりしていました。スタディステーションが私にとって集中できる環境なのでとても大事です。

-コンスタントに学習できる習慣を作れるのが良いですね。
-他に中学の頃のことで思い出はありますか?

私は中1から生徒会の活動をしていて、それが印象深いです。小学校の時はそういうのを全くやったことがなくって「中学からなにかやらなきゃ」という思いが芽生えて立候補しました。

-生徒会活動を行おうと思うきっかけがあったんですか?

高校生の主人公が生徒会長を目指す「帝一の国」という映画を見て、生徒会の活動にちょっと興味がわいたのがきっかけです。

-なるほど。おもしろそうですね。
-中3の時は生徒会長でしたよね?実際に活動してみてどうでしたか?

中3の1年間はコロナの影響で思うように活動できませんでした。高校になってからも生徒会の活動は続けているので、「オンライン上の意見箱を作る」という中3時の公約を果たせるように頑張ります。

-中学の生徒会活動で印象に残っていることはありますか?

オンライン文化祭で行った受験生向けの動画です。企画や撮影を自分たちで行って、「和洋九段あるある」を作りました。そのままではありきたりだな、ということで笑点風にして行ったんですけど、回答がおもしろくて撮影をしていた私も笑ってしまうほどでした。後輩とも接することができましたし、よい思い出です。
あとは、生徒会主催の学校説明会をしたのが思い出です。研修旅行についてのプレゼンテーションを各学年で行ったり、グローバルクラスやサイエンスコースの発表を行ったりしました。質問コーナーもあって、事前に書いてもらっていたアンケートを回収して、時間までに必死で生徒会のメンバーで回答を考えました。これからも活動は続けていくので、今年できなかったことを来年度以降やっていけたらいいな、と思っています。

-生徒の皆さんがやりたいことを実現できるのが良いですね。これからも頑張ってください。
-1月には日本大学の商学部にもお邪魔しましたよね。私もご一緒させてもらいましたが、あれはいかがでしたか?

そうですね。中学生は私だけが参加していて、先輩ばかりだったのですごく緊張したんですけど、色々とお話しができて良かったです。和洋は先輩がSDGsすごろくをやって、日大の方はゴール14の「海の豊かさを守ろう」について体感できるゲームをしてくださいました。

-何か学びはありましたか?

サステナブルラベルをコンビニとかスーパーで探すようになりました。最近、おにぎりにもついていますよね。

-その時、お土産にいただいたツナ缶にもMSC認証マークがついていましたね。久々に思い出しました(笑)。マークは意識的に見つけようとしないとなかなか見つかりませんから、そういう意識がどんどん広がっていくといいですね。
-では次に高校に入ってからのことを聞いていきたいと思います。
-高校生になってまもなく1年ですが、高校生活はいかがですか?

私は中学の時グローバルクラスで、高校からサイエンスコースになったので、他のクラスの人たちと混じることになって、はじめは仲良くなれるか不安もありました。でも、サイエンスの子たちは皆気さくで、毎日生活が楽しいです。

-授業も色々あると思いますが、その中で一番好きな授業は何ですか?

理数探究基礎が楽しいです。1つの事柄を統計学・プログラミング・生物学をはじめとしたあらゆる理系分野から分析する授業で、探究の仕方を根本から学んだり爆発の実験をしたり、比較するとはどういうことかを相関関係を題材にして学んだりします。今は来年の文化祭で発表する研究テーマを考えています。

-Mさんはどんなことを研究テーマにしようと考えているんですか?

「なぜカカオによって甘さや苦さが変わるのか」について研究しようと考えています。色々な国のカカオ豆を買ってチョコを作り、実食をして違いを比較する予定です。冷蔵庫で冷やした物やレンジで温めたものなど、温度の変化で味が変わるのかについても確かめていく予定です。

-おもしろそうなテーマですね。研究の成果発表の際にはぜひ聞かせてください!
-高校生になってからのことで、何か思い出はありますか?

11月に研修旅行に行ったのが思い出です。私はりんご農園を営んでいる家庭にお世話になりました。りんごの葉摘みを行いましたが、農業体験自体が初めてで貴重な体験でしたし、1つのりんごを育てるのにも、葉に隠れて色が薄くなってしまうと味は同じでも売れ残ってしまうので、細かい作業が行われていることや、そういう苦労があって商品が並んでいることを知りました。お土産でりんごジャムをいただいたんですけど、帰ってからパンにつけて食べたらすごくおいしかったです。売っているものよりりんごそのものの味がして、甘すぎなくて…。

-うらやましいです(笑)。
-ホテルでは地域を元気にするプランを考えるディスカッションも行いましたけど、班ではどんなことを考えたんですか?

過疎が進んでいる地域なので、ドローンで物資を人々に届けることを提案しました。地元の方からは「ドローンは価格が高いのでどうしたらいいか考えてみてほしい」というフィードバックをいただきました。

-訪問した後に変化したことはありますか?

スーパーで買い物をする時、長野県産のりんごを買うようになりました。

-地域の方も関東は青森県産が主流でもっと流通させていきたいとお話しなさっていましたから、私たちもどんどんアピールしていきたいですね。

-時間が迫ってきました。では和洋生の後輩に向けてメッセージをお願いします。

高校になるとテストの期間が長くなったり教科数や覚えることが増えたりするので大変になります。私はその日ごとの目標を立てて取り組んでいます。例えば小テストの前には今度は○点取るぞ!とか、この日までに問題集を○ページまで終わらせようとか、復習プリントで全マルを目指そう!とか…。そういうのを繰り返していくのが良いと思います。

-スモールステップをたくさん作っていくのは私もよいと思います。後輩の皆さんもぜひ取り入れてみてほしいですね。
-では最後に、後輩になるかもしれない受験生に向けてメッセージをお願いします。

学園ドラマを見ると女子校って怖いイメージがあるかもしれませんが、和洋ではそんなことが全くなくて毎日学校生活が楽しく送れます。ぜひ頑張って入学してほしいです!

-これを見た受験生が後輩として入学してきた時、Mさんが生徒会で活躍して今より楽しい学校生活が送れる場所になっているといいですね。本日はありがとうございました!

【X先生からのMさんについてのコメント】
素直で優しい生徒です。常に笑顔を絶やさず、何に対しても前向きに、信念や熱意を持って一生懸命打ち込み、部活動と生徒会活動の両立にも励み、日々成長しています。
ちょっと天然なところもご愛嬌で、みんなを和やかにしてくれています。

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